昭和55年より大阪の八尾市で開業している透析クリニックです。平成27年に新築しました。長時間透析をはじめ、腎不全保存期の診療にも力を入れています。

透析液清浄化

 
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透析液清浄化による臨床効果

① MIA症候群の予防(進行予防)
  M:Malnutrition   …  栄養障害    
  I:Inflammation   … 慢性炎症    
  A:Atherosclerosis … 動脈硬化、心・血管疾患
② ラジカルストレス(酸化ストレス)の低減
③ 貧血改善(造血因子抵抗性の改善、赤血球寿命の延長)
④ 透析アミロイド-シス(手根管症候群)の遅延 

…etc.

透析液清浄化への取組

・RO装置
  タンク洗浄 1回/月
  極低濃度次亜夜間封入
 
・セントラル
  2段階洗浄(次亜系) 月・水・金
   (高濃度でのシングルパス後、低濃度での夜間封入)
  過酢酸 火・木・土
   (14時間前後の封入)
  RO装置のタンク洗浄時セントラルも洗浄
 
・メンテナンス
  手袋着用後、その都度アルコール消毒
  パーツもできる限り消毒
 
・キャラクターU
  セントラル後に装着し1年に一回、膜交換
  この膜の上流でもET測定感度以下・生菌0.01cfu/ml未満を維持できでいますが、
  開院当初から保険として装着しております。
 
・カプラ洗浄
  月2回全台過酢酸洗浄を実施しています。
 

…etc.
ミリフレックス

生菌測定 

ミリフレックス(ミリポワ社)を使用して100~1000mlの透析液を濾過(MF法)し、R2A培地で培養しています。しかしR2Aでは培養されない菌もいるので、TGEA培地(PALL社)も使用しています。
採液部位はROタンク後・セントラル後・UF膜後・配管の末端を月1回以上。モニターのETRF前後・カプラー垂れ流しは全台年1回以上。必要に応じてモニター内のあらゆる箇所。
現在、日本透析医学会(JSTD)の定める超純水透析液の基準を満たしています。 
 

エンドトキシン測定

 トキシノメーター(和光純薬)を用いて採取した透析液をすぐに当クリニックで測定。
採液部位(頻度)は生菌測定と同様。生菌と同様に、日本透析医学会(JSTD)の定める超純水透析液の基準を満たしています。
 
ダイアライザの性能UPにともない、透析液の逆濾過によるエンドトキシン(フラグメント)の血中混入のおそれがあるため、エンドトキシンは測定感度以下に保っています。

エンドトキシン測定1
 
トキシノメーター